*小さな光*−幸せな未来へ−
律が連れてきた場所は、誰1人いない、海から少し離れたけど、海一面が見渡せる場所。
「意外と穴場なのかも。」と、冷静を保ちながらそう思った。
「ここって、意外と穴場だね!!誰もいないし、海一面見えるし!!」
あたしは、冷静を装った。
でも、律は何も答えなかった。
どうしたのかな、急に…。
あたし、何かしたのかな…??
だんだん不安があたしに迫ってきた。
あたしは、いてもたってもいられなくなり、律に思いっきり聞いた。
「律、急にどうしたの??」
「ごめん。こんなことして。」
あたしの問いかけに、律は下を向いたまま小さな声で言った。
「ううん…。」
このとき、あたしはどう答えたらいいのかわからなかった。
でも、律にこんなことされて、嫌じゃなかった。
それは、たぶん…
このイルミネーションを律と2人で見たいと思ったから…。