*小さな光*−幸せな未来へ−
「え…??」
「おまえさ、なんでそんなこと言えるかな…。てか、逆。俺のほうが幸せ。」
「え??」
「俺のほうが、愛より何倍も幸せ。だって、俺は愛のことが…」
律が次の言葉を言おうとしたそのとき!!
『続いては、今回の海のイルミネーションのメインとなります!!』
アナウンスの声によって、律が何て言ったのか全く聞こえなかった。
「律、今何て言ったの??アナウンスの声で聞こえなくて…。」
あたしがそう言ったとたん、律はその場にしゃがみこんだ。
ため息と一緒に。
な、なんでため息するの!?
てか、仕方ないじゃん!!
聞こえなかったんだから!!
「ね、律。もう1回言って!!」
あたしは、律にもう一度頼んだ。
「無理。ぜってー言わない。」
そう言った律は、立ち上がって、来た道を歩いていった。