*小さな光*−幸せな未来へ−
もしかしたら、隣の男子校の佐藤くんよりイケメンなんじゃないかな…??
そんなことまで思ってしまった。
彼は、ずっと下を向いているあたしを覗き込んだ。
「もしかして…どっか痛い??」
「い、いえ!!そんなこと…」
あたしは、心配させないように顔を上げた。
すると、彼は固まってしまった。
そして、ずっとあたしを見ている。
「あのー…あたしの顔に何かついてますか??」
「え!?いや、そんなんじゃなくて…。ただかわいいなって…。」
かわいいなんて何度も言われたことがあるけど、直接言われたのなんて初めてで…
なんだかうれしかった。