*小さな光*−幸せな未来へ−
彼は、大きな声を出して江藤さんを呼ぶ。
なんで江藤さんの名前を知ってるの…??
「何々??どうしたの??」
江藤さんは彼の声によって走って来てくれた。
「俺とぶつかったときに、彼女ケガしちゃって…。」
「あら!!大丈夫??」
「あ、全然平気です。ただのすり傷ですから。」
あたしは、江藤さんに小さなすり傷を見せた。
「これなら、大丈夫そうね!!でも、一応消毒しとこうか!!」
「はい。」
江藤さんは、こっちこっちとあたしを施設の中にある救護室まで連れて行ってくれた。
あたしは、ここのことを”保健室”と呼んでいる。