*小さな光*−幸せな未来へ−
「よし!!これで大丈夫!!」
江藤さんは、あたしの小さなすり傷に絆創膏を貼った。
「ありがとうございます。」
「いいえ!でも、びっくりしたわー。急に律くんが大声出すんだもの。」
「だって、女の子なのに傷跡なんか残ったりしたら…。」
「まったく、律くんは優しすぎなんだからー。」
「そんなんじゃないですよ!!」
そう言いながら、笑いあう2人。
謎が増えるばかりだった。
「あの、江藤さん。この人と知り合いなんですか??」
「え??あー…そういえば、紹介してなかったわね!!この子は、中原律くん。ここの施設に住んでる子よ。」