*小さな光*−幸せな未来へ−



あたしにとっては忘れたくても忘れられない過去…。


とてもつらかった…。


死にたいと思うほど…。


それを、そんな簡単に律に話せるわけがない…。


「そんな簡単には話せません…。」


「最初はそうかもね。でも、今はちゃんと相談できたじゃん。」


「え??」


「先生達に相談できたじゃん。愛ちゃんに、初めて相談された。それが先生達にはとてもうれしいんだ。」


あたし、いつのまにか先生達に相談できてたんだ…。


「そんな、今からすぐに相談しないといけないとかそんなんじゃないよ!ただ、誰かに聞いて欲しいって思ったときに話せばいい。愛ちゃんも、先生達に聞いて欲しいって思ってから、今日相談できたんじゃないかな??」



先生達は、優しく微笑んだ。


そんな先生の言葉や笑顔を見たら、なんだか元気が出てきた。


いつか、律に話したいと思えるときが来るだろうか…??






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