*小さな光*−幸せな未来へ−
「うん。律も??」
「あぁ。」
「そっか…。あのさ、律…」
あたしは、今日のことを聞いてみようと思った。
「ん??」
「今日、どこ行ってたの??」
「え…??な、なんで…??」
律はなぜだか動揺していた。
「今日、律に話したいことがあったんだけど、江藤さんが出かけてるって言ってたから、どこに行ってたのかなって。」
「ただの散歩だよ…。」
そう言った律の顔は、とても悲しそうだった。
薄暗くてよく見えないから、もしかしたら見間違えかもしれない。
でも、あたしには律の表情がわかった。
だから、あたしはこれ以上聞くのはやめようと思った。