男子二人、女子一人。健全なる共同生活。
「……」
学年一、いや大学一の美女に話しかけられたと思ったら、ゲイ疑惑。


礼音は苦笑いをして、意識的に「女子受けのいい」笑顔を作りました。

「なに?小笠原さんてもしかして今流行りの腐女子とか?」

「違うの?」

清花は否定するのではなく、礼音の言葉を無視してゲイ疑惑会話を続けました。

「……違うよ、まさか」
礼音は微笑み、清花の目を見ました。

ほとんどの女子は、これで頬を染める、礼音は経験上知っていました。


しかし。
小笠原清花は頬を染めるどころか、人形のように美しい顔を皮肉っぽく歪めました。
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