男子二人、女子一人。健全なる共同生活。
初恋以来、好きになるのはいつも男。

どうやら自分はゲイらしいと、自覚し、女に興味を持つのを諦めた中学生の時以来、礼音は少しチャラいめ男子に擬態し続けました。

それは当時、生徒会役員だった礼音にとって学校での生死に関わる問題ですらありました。


以来、完全にお仲間の男とは遊んでも、実生活でバレたことはなかったのに。


何をしくじったか。
いやいや、待て。

礼音はまた頭を振りました。

あの美女は手を貸そうと言ってくれた。
しかしなぜ。

そもそも、小笠原清花は誰ともつるまないことで有名なのに、なぜ話しかけてきた?

ため息をついて、もう一本タバコをくわえたとき、学生プラザから数人の女子がでてきました。
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