青空テンション
第一章「この星、この僕」
「ああ、今日も綺麗な空だな。」
ぐしゃぐしゃの服を着て、
人ごみのない公園の遊具に肩を寄せる。
僕は、
何気なくつぶやいた。
ああ、僕は、どうしてみんなと違うんだろうか。
時々そんなことを思う気がした。
みんなと触れ合えない気がしたんだ。
どうして、自分を好きになれないんだろうか。
それはきっと、僕が弱いからだろうか。
僕が弱いからいけないのか。
僕が弱いから要らないんだ。
そう、きっとそうなんだ、僕は弱虫なんだ。
僕は、心の中で呟いてから、
両目から何かが落ちるのを知った。
翌朝、僕は学校を休むことにした。
ママとパパは、もう死んだし、
第一責任者は僕になったんだから、休んだっていいんだよね。
そう、クマのぬいぐるみ、熊太郎に聞いた。
僕は、弱いから、学校に行けない。
いや、理由はただそれだけではない。
他の子たちと違うからだ。
「もう、学校なんて、行かなくてもいいよね。」
今日もまた、綺麗な空に、僕は涙を流した。
「ママたちはもう、帰ってこないんだよね。」