青空バスケ―another story―

部長に就任してから、ハル君は更にモテるようになった気がする。

みんな、あたしと付き合ってることは知ってるはずなのに……


やっぱり釣り合ってないのかな~……ってちょっと思う。


「萌りん~……」

「何が不安なの。
あんなに大切にされてるのに」

「うん……分かってるよ」


ハル君は優しいから呼び出しを断れないことぐらい。

でも、告白は全部断ってることも。


でも………


「はぁ………」

「ため息つくと、幸せ逃げるわよ」

「萌りんー………」

「あ、来たわよ」

「え?」


教室の入り口を見ると、ちょうどハル君が入ってきてイッ君に絡まれてるところだった。

イッ君の絡みを軽くかわしながら自分の席に着くハル君。


うん……遠目から見てもカッコイイ。

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