青空バスケ―another story―
「……俺らさ、去年は結構よく話した方じゃん」
「そうだね。
香織とかとよく一緒にいたよね」
その節はお世話になりました。
「その時からちょっと伊沢のこと気になっててさ……」
「………え?」
「まぁ、そのままズルズルきて二年になっちゃったわけだけど」
白石君……?
「浦山と付き合ってるって聞いて、最初は諦めたよ。
あの浦山が相手じゃ、絶対勝ち目ないし」
「……………………」
「でも、どうしても気持ちだけ伝えてスッキリさせたくて今日は来たんだけど……」
……でも、と白石君は続ける。
「今の伊沢の言葉聞いて変わった。
……不安に思ってんだろ?」
「え…………」
どうして……。
思ってたことをピタリと言い当てられ、あたしはたじろいだ。