青空バスケ―another story―

「浦山、モテるもんな。
そりゃあ不安にもなるよな」

「…………………」

「でも、俺なら絶対不安にさせない」

「白石君……それって……」

「……好きだよ。伊沢のこと」


まさかの告白にビックリした。

声も出なかった。

だって、去年は普通に仲良く喋れる友達だったから……


「……浦山はさ、マジでモテるから……女なんてきっと選び放題だし……」


………違う。

それは……違う。


「実際、陰で何やってるかなんて分かんないでしょ?」

「でもっ………」

「……もしかしたら、浦山は別に伊沢じゃなくてもいいのかもしれないし。
だって、いろんな女と遊び放題じゃん」

「違う!
ハル君はそんなんじゃっ……」


……すると、突然グイッと後ろから腕を引っ張られた。


えっ………!?


「……人のこと、勝手にとやかく言うのやめてくれる?」


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