青空バスケ―another story―
「二つにチーム分けて、ミニゲーム。
何回かごとにチームは変えて」
「了解」
すごい……部長みたい……。
って……ハル君は部長なんだよね。
ハル君の指示を受けた部員は他の二年生達の方に走っていった。
「七海」
「へ!?」
「どうした?」
あ……そうだ。
あたしは聞きにきたんだよ。
「あの……あたし達は何したらいい?」
「あー……ごめん。
言うの忘れてた。
松山!篠山!ちょっと来て!」
集められたマネージャー三人。
部室に移動してハル君からいろいろ指示を受ける。
何か大変そう……。
でも、あたしがやりたいって言ってやらせてもらってるんだから……!!
「あー、あと、時間が余ったら部室の掃除してくれたらありがたいかも」
「分かった」
「あとは……そうだな……」
「陽斗ー!!
どこ行ったー!?」
「……ごめん!
俺行かなきゃ……。
何か分かんないことあったら、誰でもいいから聞いて。
みんな大抵のことは分かるから!」
そう言い残して、ハル君は大急ぎで部室を出ていった。
「……ハルちゃん、忙しそうだね」
「しょうがないよ、部長だもん。
とりあえずドリンク作っちゃおう?」
「……うん」