青空バスケ―another story―

「浦山先輩の目が伊沢先輩を見るときだけ違いましたから」

「目……？」

「伊沢先輩のことが好きなんだなーってよく分かる目ですよ」

「えっ………!?!?」


一年生はクスクスと笑った。


「伊沢先輩も浦山先輩を見る目が違うし。
先輩達、仲良しなんですね」


えっ………！

あたし、そんな変な目でハル君のこと見てた……!?


「でも、浦山先輩って本当にカッコイイっすよね！」

「え？」

「先輩がバスケしてるところはマジでカッコイイです！
ドリブルしてるところも……シュート決めたときなんて本当にカッコイイんすよ！」


すごいテンションの上がりよう……。


「本当にハル君のことが好きなんだね」

「はい！
リスペクトしてます！」

「ふふっ。
お名前は？」

「西岡拓哉っす！」

「西岡君か。
バスケ、頑張ってね」

「はい！！」


西岡君は元気に返事をして部室を出ていった。