青空バスケ―another story―

「香織ちゃん……あの……俺……」


イツの緊張が目に見えて分かる。

頑張れ……イツ。


「お、俺………」


覗いてる四人全員がゴクリと唾を飲む音が聞こえた。

……何か俺まで緊張してきた……。


「お、俺……香織ちゃんが好きです!!」


……言った。

イツが……ついに言った。


「……うん。
知ってたよ」

「……………え?」


………………え?

…………えぇ!?!?


「……まぁ、アイツ……よく公言してるからな」


侑哉がボソッと呟いた。


……そうだな。

あれだけ言ってたら知っててもおかしくないか……。

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