青空バスケ―another story―
七海side

「じゃあ、もうちょっといるのか」

「しばらくはね。
でも、今日と明日親がいないからさ……」

「ハル、初めての同棲だね!」


ど、同棲!?!?


少し離れたところで話してる三人……。


さっきの授業中に寝てて、起きたら休み時間だった。

さて、起きようかな……そう思ったときに聞こえてきた三人の声。

あたしはいまだに寝てるフリをしながら聞いてしまってる……。


「昨日さ、一緒に風呂入ろうって言ったら嫌って言われて……」

「あはは!
あのハルがフラれてる!」

「ちょっと前までは喜んで入ってくれたのになー……」


はぁ、とため息をつくハル君。


お風呂!?一緒に!?

何それ……どういう状況!?


耐性ができて、ハル君が告白されても平気でいられるようになったけど……ハル君の口からまさかそんな言葉が出てくるとは……

伊沢七海、動揺中……。


「でも、一緒に寝たんだろ?」


寝っ………!?


「そうそう。
寝てる間にすり寄ってくるんだけどさ……それが超可愛いの」


すり寄る……!?

超可愛い……!?


え………ハル君!?

< 155 / 300 >

この作品をシェア

pagetop