青空バスケ―another story―

ハル君の後についていくあたしだけど、歩いてる道はいつもと変わらない。

いつもの帰り道……。


「やっぱり帰るんじゃないの?」

「んー、まぁ方向は一緒だけどね」


……ますます分からない。


ハル君は場所を教えずに、爽やかな笑顔で微笑むだけ。


……カッコイイです、はい。


「でも、こっちの方にあるのっていつもの公園ぐら………」


その時……あたしの目の前に何かが舞い落ちてきた。


コレ………


慌てて上を見上げた。


すると…………


「ハル君………」


目の前に広がるのは……綺麗なピンク。

青空をバックにしたそれは、とても綺麗に映えていた。


「約束しただろ?
春になったら見にこようって」


眩しいぐらいのハル君の笑顔……。

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