青空バスケ―another story―
決めるということ
七海side

「七海はもう高三だ。
行くか行かないかは自分で決めなさい」

「え……行かなくてもいいってこと?」

「このまま卒業して日本の大学に行きたいって言うんだったら、このままここに残りなさい。
仕送りはするし、休みになったら帰ってくるから」

「……でも、海里は……」

「海里は連れていく。
まだ小さいからな」


海里がきょとんとしながらお父さんの方を見た。


「パリって……どこ?」

「……パリはな、日本よりうーんと遠くにあるフランスって国にあるんだ」

「お引っ越しするの?」

「まぁ……そうなるな。
海里。お友達にちゃんとバイバイってお別れしてくるんだぞ」

「………うん」


来週までに……どうするか決めなきゃいけない。


どうしよう……ハル君。

ハル君と話してたことが……本当になっちゃったよ……。


あたし……どうしたらいい……?

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