青空バスケ―another story―

「七海……何かあったの?」

「え………?」


笑顔だった松山の顔が突然変わった。

……これは……何かある。


「……七海、まだ言ってないんだ……」


小さな声で松山が呟いたのが聞こえた。


「まだ……?」

「え!?
あ、いや……あの……」

「松山。教えてくれ」


松山は少し困った表情をして黙りこんだ。


「……教えてあげたいのは山々なんだけど……。
でも……やっぱり七海から聞いた方がいいと思う」


ごめんね、と言って松山は席に戻っていった。


でも……これで何かあることは間違いないって分かった。


……七海から何とか聞き出さなきゃ。


< 177 / 300 >

この作品をシェア

pagetop