青空バスケ―another story―
「七海……何かあったの?」
「え………?」
笑顔だった松山の顔が突然変わった。
……これは……何かある。
「……七海、まだ言ってないんだ……」
小さな声で松山が呟いたのが聞こえた。
「まだ……?」
「え!?
あ、いや……あの……」
「松山。教えてくれ」
松山は少し困った表情をして黙りこんだ。
「……教えてあげたいのは山々なんだけど……。
でも……やっぱり七海から聞いた方がいいと思う」
ごめんね、と言って松山は席に戻っていった。
でも……これで何かあることは間違いないって分かった。
……七海から何とか聞き出さなきゃ。