青空バスケ―another story―
「あ……いた!」
入ってきたのは篠山だった。
篠山は入ってくるとすぐに俺のところに来た。
「浦山!
七海がいなくなった!」
「………は?」
いなくなった……?
「ちょっ……それ……どういうこと?」
「あたしもよく分かんない……。
気づいたら教室にいなくて……香織と探してたんだけど……。
下駄箱に靴がなかったのよ……」
てことは……外?
校外ってこともあり得る……。
「ねぇ、どこか心当たりない?
七海が行きそうな場所とか……」
七海が行きそうな場所……?
七海が………
……その時、俺の頭の中に一つの景色が浮かんできた。
「……まさか……」
俺は教室を飛び出した。
みんながビックリしてたけど、そんなの気にしてられない。
「浦山!?」
「篠山。……陽斗に任せておけ」
「………うん」