青空バスケ―another story―
ハル君との待ち合わせ場所に行くと、すでにハル君がいた。
……相変わらず遠くから見ても爽やかでカッコイイ。
「ハル君!」
名前を呼ぶと、すぐに気がついて笑顔を向けてくれた。
「ごめんね。待った?」
「いや。俺も今来たとこ」
何も言わなくてもハル君が手をそっと握ってくれた。
そのまま二人で歩き出す。
「どこ行くか決めた?」
「うん!こっちこっち」
手を繋いだままハル君を引っ張って連れていく。
軽く笑いながらそんなあたしについてくるハル君。
……こんな当たり前だった日常も……。
……ダメダメ。
今は楽しまなきゃ!!