青空バスケ―another story―
あたし達がやって来たのは、ゲームセンター。
「ゲーセン?」
「うん!
ハル君と来たかった場所」
二人で騒がしい店内に足を踏み入れた。
あたしは目的の物に向かってどんどん足を進める。
……が、その途中であたしはある物に目を奪われた。
一つのUFOキャッチャー。
……あのパンダのぬいぐるみ……可愛い。
イッシュン取ろうかと思ったけど……あたしがやるとお金の無駄遣いになるから止めた。
小三ぐらいの時にUFOキャッチャーでお小遣い破産したことがあったから……。
……あの頃は若かった。
「取ろっか?」
「え?」
後ろからハル君がUFOキャッチャーの中を覗き込みながら言った。
「え……ハル君、できるの?」
「よくイトコ達に取ってあげてたから。
どれがいい?」
「じゃあ……あれ」
「了解」