青空バスケ―another story―
すごい……。
ハル君はお金を入れるとあっという間にぬいぐるみを取ってくれた。
「ほら」
「ありがとう!」
パンダをギュッと抱きしめる。
あれ……このパンダのぬいぐるみ……
「どことなくハル君に似てるかも……」
「え?俺、パンダ?」
「ほら!そっくり」
ハル君の顔の横にパンダを並べる。
何か似てる……。
うーん……でも……
「……やっぱりハル君の方がカッコイイかも」
「出た。七海の無意識発言」
あたし達は顔を見合わせて笑った。
「あのね、ハル君。
ハル君と一緒にやりたかったものがあるの」
「ん?何?」