青空バスケ―another story―
「すごっ……目がデカい……」
出てきたプリクラを見てハル君がビックリ。
写真写りも良いんだよねー……ハル君って。
やっぱ顔が良いって得……。
でも……
「……やっぱ本物の方がカッコイイ」
顔を上げると、ハル君と目が合った。
「……これは無意識じゃないからね!」
……本当にそう思ったんだもん。
あたしがほんのり顔を赤くしながらハル君を見ると、優しく頭を撫でられた。
「何か食べに行くか」
「うん。どこ行く?」
その後は二人でファミレスに行ってご飯を食べて、たくさんお喋りをした。
あたしがずっと観たかった映画も観た。
映画を観た後もお喋りをした。
……ずっと話してた。
話題にこそ出なかったものの……別れを惜しむかのようにずっと話をしていた。
明日にはお別れ……。
もう会えなくなる……。
そう思えば思うほど時間は早く過ぎていってしまった……。
気がつけば夕方。
綺麗な夕日が光っていた。
……そろそろお別れだ。
そうおもいながらハル君の方をチラリと見ると、ハル君は夕日の方を眺めながら口を開いた。
「な……次は俺の行きたいとこに行っていい?」
「え……次って……」
「すぐだから。な?」
「うん……」
ハル君の優しい笑顔にあたしは頷くしかなかった。