青空バスケ―another story―

「ハル君のバスケしてるところってね……本当にキラキラしてるんだよ。
……ハル君のユニフォーム姿……もう一度観たかった」

「七海………」

「ハル君がドリブルしてるところも……シュートしてるところも……仲間とハイタッチしてるところも……全部」


七海がゆっくりと俺の方を向いた……。


「っ……………」


七海の目には……涙が溜まっていた。

涙でいっぱいの目で俺を見つめる七海……。


「っ………もうちょっと……一緒にいたかったなっ………」


…………………。

……ギュッと……力強く七海を抱きしめた。


「っ……もっと……一緒にいろんなところに行きたかったし……一緒に高校生活を過ごしたかったっ……」

「七海……」

「……好き。
好きだよ……ハル君……」


< 202 / 300 >

この作品をシェア

pagetop