青空バスケ―another story―
幸せになることは裏切りですか。
陽斗side

休みの日。

俺は吸い寄せられるように高瀬家へと遊びに行った。

だけど、家の中に入るとおばさんしかいなかった。


「あら、陽斗。いらっしゃい」

「こんにちは。
稜と大和は?」

「稜はバイト。
大和は部活よ」


学生もいろいろと忙しいらしい。


俺はおばさんがお茶を出してくれたダイニングテーブルに座るった。


「最近は陽斗がよく来てくれるから目の保養になるわ~」

「俺だってそろそろおじさんだよ」

「まだ20代じゃない。
これからいろんなことがあるわよ」

「……だといいんだけど」


最近は休みになる度に高瀬家に来てる気がする。

家に一人でいるのは寂しいし……

実家に帰るといろいろうるさいし……

ここにいると落ち着く。

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