青空バスケ―another story―

結局あの後は、なぜか部員と一緒にバスケをしていた俺。

さすがに疲れた……。


……でも、楽しかった。


やっぱりバスケは好きだ。


大学に入った頃は趣味程度にイツや侑哉達とたまに集まってやってたけど、就職してからは全くやってなかった。

いつの間にかそれが当たり前になって……


高校まではバスケがある生活が当たり前だったのに……

気づいたらほぼ忘れかけていた。


でも……やっぱり好きなものは好きなんだ。


これは覆らない事実で……きっと、俺の中では一生変わらない気持ち。


……七海のことも、そう。


いくら遠くに離れていて、長い間会っていなくても……本当に好きな人のことはそう簡単に心の中から消えない。

縛られてるわけじゃない。

約束したから、とかそんな理由で待ってるわけじゃなくて……

……好きだから。

好きだから……もう一度会いたいと思う。

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