青空バスケ―another story―
もし七海に彼氏……もしくは旦那がいたとしても、多分嫌いにはなれない。
それでも会いたいと願うはずだ。
一目会って……話がしたい。
バカバカしいって思う人もいるかもしれない。
待つだけ無駄だって思う人もいるかもしれない。
それならそれでいい。
あと何十年と続くこの人生の中で、七海より好きになれる人が現れないとは言い切れない。
……でも、絶対に現れるとも言い切れない。
何が起こるか分からない。
人の気持ちがどう変わるかなんて分からない。
……だからこそ、人生はいつも手探りで……答えなんて目の前にはない。
本当に最期……この世から去る時に、幸せだったと思えるような悔いのない人生を送っていけたら……それでいいと思う。
だから俺は自分のやりたいように生きていく。
誰に何と言われようとも。