青空バスケ―another story―

「名前とか聞いてないの?」

《名前?
……あ、えっと……》


電話の向こうで大和が何かを漁る音が聞こえた。

メモでもしてあるのか?


《んーと……イザワ カイリ……?》


その名前を聞いた瞬間……俺の動きが止まった。

イザワ カイリ……?

伊沢海里……。


……海里?


《ハル兄、知り合いか?》

「ちょっ……大和!!
すぐにソイツと連絡取れないか!?」

《は……?
まぁ……三里に先輩がいるから、取れなくはないかもしれねぇけど……》

「頼む!
何とかして連絡取ってくれ」

《あぁ……分かった。
じゃあ、連絡取れたらまた伝えるわ》


そう言って電話が切れた。


海里が日本にいる……。

しかも学校に通ってるってことは……ちょ
っと前に帰ってきてた……?

< 231 / 300 >

この作品をシェア

pagetop