青空バスケ―another story―
まさかの再会
陽斗side

大和が連絡を取ってくれて、海里と会うことができるようになった。


あの海里が中三……。


全く想像できない……。


……海里が日本にいるってことは、七海もいるかもしれないってことだよな?


……だとしたら、今どこに……。


「え……海里に?」


仕事の帰り、偶然松山に会った。

松山もしばらく七海と連絡が取れてないと言ってた。


「海里、日本にいるの?」

「三里の中等部に通ってるらしい」

「……七海は?」

「……分からない。
海里に会って聞こうと思って……」


そっか……と松山が小さく呟いた。


少し暗くなった雰囲気を何とかしようと俺は話題を変えた。


「そういえば、イツと引っ越したんだって?」

「うん。
マンション借りたの。
いつか一軒家建てたいねーって言いながら」


そう言う松山の顔は本当に幸せそうだった。

……よかった、よかった。

二人が幸せなら何よりだ。


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