青空バスケ―another story―
そこに立っていたのは、俺より少し背が低い茶髪の男。
アズイチの生徒……?
いや、だったら制服を来てるはず……。
その男は振り向いた俺を見て、大きく目を見開いた。
「……ハル……兄ちゃん?」
…………え?
「ハル兄ちゃんだよな……?」
「海……里?」
俺が名前を口にすると……目の前の男は一瞬驚いた顔をして、すぐに嬉しそうに笑った。
「やっぱり………ハル兄ちゃん!」
あ………この笑顔……。
七年前と変わらない……幼い笑顔。
「海里………」
「久しぶり!ハル兄ちゃん!」
見た目は随分変わったけど……中身はそんなに変わっていなかった。
どこか七海に似た、キラキラした笑顔は……そのままだった。