青空バスケ―another story―
「にしても、本当に大きくなったな。
海里」
二人で近くのファミレスに入った。
おんぶも抱っこも軽くできた海里が、俺とそんなに変わらない身長になって……
声も低くなって……
……そこまでは予想していた。
……だけど。
黒かった髪は明るい茶髪に。
耳に光るピアス。
何ていうか……
「……チャラくなった?」
「そういうのに目覚める年頃なんで」
「まぁ……中三だもんな」
クラスにいたな……こういう奴。
「でも、まさか……杉崎先輩の中学の時の後輩がハル兄ちゃんのイトコだったなんてな!
しかも、そのイトコの友達がアズイチにいたなんて……いや~、世間って狭いな~」
確かに……すごい偶然だな。
俺も大和に連絡貰ってなかったら、知らなかったわけだし……。