青空バスケ―another story―
七海side

名前で呼ばれた。

ちょっと……じゃなくて、かなりドキドキした。

……どうしよう。

もうまともにハル君の顔を見れる気がしない……

なんて思ってたある時。


「え?香織の誕生日?」

「そ。いつ?」


何で香織の誕生日?

……まさか、香織のこと好きなの!?

この前も香織のこと聞かれたし……。


ウソ……ここで失恋!?

しかも親友に……。

わ、笑えない……。


「七海?」

「か、香織の……?」

「うん」

「ハル君、香織のこと……」


ハル君は一瞬きょとんとした後、笑いながら手を横に振った。

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