青空バスケ―another story―

「親父から姉ちゃんとハル兄ちゃんが付き合ってたって聞いてたから……もしかしたらって思って……」


海里がもう一度俺の顔を見た。

……だけど、俺だって知らない。

帰ってきてたことすら知らなかったんだ。


「ハル兄ちゃんでも知らないなんて……。
……あ、じゃあカオちゃんは!?
姉ちゃんの友達の……」


カオちゃん?

……あぁ、松山か。


「松山も知らないらしい。
ていうか、みんな七海が帰ってきてることを知らない」

「……そっか」


……海里………。

海里……お姉ちゃんのこと大好きだったもんな。

心配だよな……。

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