青空バスケ―another story―
しばらくすると、ドアが開く音と社長の声が聞こえてきた。
だんだんと大きくなっていく話し声。
こっちに来てる……?
「こちらが仕事場になっております」
「何だか雰囲気がいいですね」
「そう言って頂けると嬉しいです」
ははっと笑う社長と若い男性の声。
……この声……どこかで聞いたことが……。
「風見さん、少し見学されていきますか?」
…………………ん?
……風見?
風……見?
ウソっ………!?!?
あたしはガタン!と音をたてて立ち上がった。
「伊沢……?」
「七海?どうしたの?」
久坂君と唯が驚きながら声をかけてきた。
あたしの立ち上がった音に気づいたのか、風見君がこっちを向いた。
そして……固まった。
「……か……風見君!?!?」
「え……伊沢!?!?」