青空バスケ―another story―
そして夜。
あたし達は居酒屋に来ていた。
「……何で俺まで……」
「いいじゃない。
たった三人しかいない同期なんだから」
「まぁ、いいけど……」
最初から唯はハイペース。
大丈夫かな……。
心配になったけど、唯だということを忘れてた。
唯はどれだけ飲んでも大丈夫だ。
まぁ……かなりのハイテンションにはなるんだけど。
「ほらほら!
久坂!アンタ、もっと飲みなさいよ!」
「種見……お前、酔ってんだろ……」
「七海!生おかわり!」
「え……まだ飲むの?」
……さすがの唯さんでも……。
明日、仕事だよ?
二日酔いになるんじゃ……。
「……あ」
「ん?」
「トイレ……」
「いってらっしゃい」
あんなに飲んだ割にはしっかりとした足取りで唯は歩いていった。