青空バスケ―another story―
決意
陽斗side

……香田と話をしてから、七海に会いたい思いが強くなった。


……ちゃんと話がしたい。

……今の俺の想いを伝えたい。


……もう迷いはなかった。


ただ……七海と連絡を取る方法が見つからない。


それが今の俺の悩みだった。


「何だよ、話って」


仕事帰り、侑哉をいつもの居酒屋に呼び出した。

ネクタイを緩めながらビールを頼む侑哉。


「侑哉、この前……七海と会ったって言ってたよな?」

「……あぁ」

「……また会う機会ってあるか?」


侑哉は動きを止めてじっと俺を見た。

そして……何かを悟ったように小さくフッと笑った。


「あるよ。
また打ち合わせに行くし」

「じゃあ……これ、渡しといてくれないか?」


侑哉は俺が差し出したものを受け取りながら、口を開いた。


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