青空バスケ―another story―
七海side

目覚まし時計が鳴る。

まだ眠たい目を擦りながら、手を伸ばして音を止めた。

大きく伸びをすると、勢いよく起き上がった。


手早く制服に着替える。


「……よし」


髪も結んで、準備オッケー。

部屋を出る前に、あたしは棚の上に置いてある写真立ての方を向いた。


「……おはよう、お母さん」


……写真の中のお母さんは、優しく微笑んでいた。



キッチンに行き、エプロンをつけると朝食を作り始める。

食パンを焼き、サラダを作りながらハッと思いだした。


「新聞、新聞……」


外に出て、ポストから新聞を取る。


んー、今日もいい天気!

外の新鮮な空気を目一杯吸い込んだ。


「七海ちゃん、今日も早起きね」

「あ、おはようございます」

「おはよう。
いつも偉いわね~」


近所の人達と挨拶を交わし、あたしは新聞を持って家の中に入った。

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