青空バスケ―another story―
「……やっぱり俺、七海じゃなきゃ無理みたいだ」
「え………?」
「七海以上に好きになれる人なんていなかった……」
ハル君……。
……涙が止まらない。
どんどん溢れる……涙。
「……好きだ。
……七海が……好き」
……そう言ってもらえることを、あたしはこの七年の間にどれだけ望んでいたのだろう。
他の誰でもない……ハル君に。
「っ……好き……大好きだよ……ハル君」
溢れ出る気持ち。
いくら言葉で表しても足りない……七年分の想い。
顔を上げると……ハル君の優しいキスが降ってきた。