青空バスケ―another story―

そんなバカな話をしながら、俺はふと体育館の入り口を見た。


「あれ……」


……何やら小さいものが少し動いた。

……子供?

いや……子供がこんなところにいるわけがない。

きっと俺の見間違………


「なぁ、あれって子供じゃね?」


侑哉が俺の見ていた方向と同じところを見ながらそう言った。


やっぱり子供!?

え、何で!?


男の子は不安そうな目をしながらこっちを見ていた。


「………………」

「ハル?」


俺はゆっくりと男の子に近づいていった。

< 35 / 300 >

この作品をシェア

pagetop