青空バスケ―another story―
そんなバカな話をしながら、俺はふと体育館の入り口を見た。
「あれ……」
……何やら小さいものが少し動いた。
……子供?
いや……子供がこんなところにいるわけがない。
きっと俺の見間違………
「なぁ、あれって子供じゃね?」
侑哉が俺の見ていた方向と同じところを見ながらそう言った。
やっぱり子供!?
え、何で!?
男の子は不安そうな目をしながらこっちを見ていた。
「………………」
「ハル?」
俺はゆっくりと男の子に近づいていった。