青空バスケ―another story―

少しすると、その子のそばに違う女子が寄ってきて二人で話し始めた。


「……陽斗?」

「あ……何?」

「大丈夫か?
ボーッとしてたけど」

「あぁ、大丈夫」


侑哉が少し心配そうに俺の方を見た。


「さてはハル!
お前、女の子のことを考えてたんだな!」

「あー……まぁ」

「「え……?」」


侑哉とイツの動きが止まった。

え……俺そんな変なこと言った?


「陽斗……お前、イツに洗脳されたか?」

「侑ちゃん、それどういう意味!?」

「そうかもしれない……」

「ハル!?」


何となく……前にいる子が気になった。

名前も知らない子だけど……なぜか目が離せなかった。

何かが俺の心を捉えた。

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