青空バスケ―another story―
七海side

何やってんの……。

ハル君はバスケが大好きって言ったんだよ!


でも……あたしの方を見て、あんな爽やかな笑顔で“大好きだよ“なんて言われたら……

普通の女の子ならドキドキしちゃうって!


恐る恐るハル君の方を見ると、不思議そうな顔でこっちを見ていた。


ど、どうしよう……絶対変な奴だって思われた!

な、何か話題……話題……


「あ、あの!」

「ん?」

「彼女いますか?」

「え?」


な、何聞いてるの!?

バカ!あたしのバカ!


これでハル君に彼女がいたら……


……でも、知らないよりは知ってた方がいいかも。


「いないよ」

「え!?」

「え……そんなに驚くこと?」


いないんだ……よかった。


てことは、あたしにもチャンスが……ほんのちょっとは……ある……よね?

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