青空バスケ―another story―

「……分かる?」

「分かるよ。
伊沢が陽斗のことが好きなことぐらい」

「なっ……!
か、風見君……!」


ストレートすぎるよ……!

一人で焦るあたしを見て笑う風見君。


「……ね、一つ聞いていい?」

「何?」

「ハル君って……いつもこんな風に告白されてるの?」


さっき風見君が言ってたから……。

いつものかって。


「まぁな。
アイツの誕生日とかバレンタインはすごいぞ」

「やっぱり……」

「でも、陽斗がそれをオッケーしたことは一度もないけとな」

「え……な、何で!?」

「知らねぇ。
それは本人に聞けば?」

「本人……?」

「侑哉、帰ってきてたのか」


え!?


あたしは思わず椅子から転げ落ちそうになった。


いつの間にかあたしの横には……ハル君。


え……今の聞かれてた!?

ねぇ、聞かれてた!?
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