青空バスケ―another story―

「カッコイイー!!
ハル兄ちゃん、カッコイイ!」

「そんなに褒められると……照れるな」

「ね!
お姉ちゃんもそう思うよね!」


すると、海里はベンチに座っていた七海に声をかけた。


「え、あ、あたし!?
……うん、カッコイイね」


……何これ。

ヤバい……。

俺、ヤバいです……心臓爆発寸前です。


カッコイイって……ヤバいよ、それは。


「ハル兄ちゃん……?
顔赤いよ?大丈夫?」

「だ、大丈夫!
ほら、海里!やろうか!」

「うん!」


海里は本当に楽しそうにバスケをする。

俺も昔はああだったのかな……。


俺がバスケを始めたのっていつだっけ……?

小三?小四?


とにかく、今の大和ぐらいだってことは覚えてる。


アイツも楽しそうにバスケするんだよなー。


そういう姿を見ると、何か心が洗われていく気がする。

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