青空バスケ―another story―

「はぁ~……」


昼飯を食べてない俺は力尽きてベンチに座った。


海里はさっきからずっとドリブルをやってる。

どうやらハマッたらしい。

嬉しいことだ。


「大丈夫?」

「昼飯食ってなくて……」


さすがに腹減った……。


「おにぎりならあるけど……食べる?」


そう言いながら七海はバッグの中からラップに包まれたおにぎりを取り出した。


「食べる!」


七海の手の中からおにぎりを一つ取ってラップをはずす。

いただきます、と言ってからパクっと一口食べた。


「うまっ……」

「本当?よかった」


隣で七海が微笑んでる。


何か……こういうのっていいかも。

こういうのを幸せっていうのかもな。

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