青空バスケ―another story―
でも……ハル君がパパか。
ハル君のパパ……
「ハル君は休日とか、子供と遊んでそうだよね」
「そうか?
まぁー……うん。
確かに遊んでそうかも」
「あとは……そうだな……。
娘がいたら溺愛してそう!」
「溺愛?」
「どこの馬の骨とも分からん奴に娘はやらん!とか言ってそう~」
「はぁ!?
ないない!それはない!
溺愛はしても、それは言わない!」
「すごい言いそうな顔してるよ」
「どんな顔だよ」
そこまで言ったところで、ハル君が何かに気がついたような顔をした。
「でも……まぁ……ちょっとはその気質もあるかも……」
「え?」
あたしが聞き返すと、ハル君は苦笑いした。
「イトコの幼なじみがいるって言ったじゃん」
「あぁ、あの女の子?」
「そ。
その子と俺のイトコは両想いなわけ」
「へ~!
幼なじみの恋かぁ~……いいな~」
あの写メに映ってた二人が両想い……。
可愛すぎる……。