青空バスケ―another story―
「いつかアイツらが大きくなったら、付き合ったりとかするのかな~って思うと……」
「思うと……?」
「栞奈はやりたくない!って思ったりする」
栞奈ちゃんっていうのは……あの女の子の名前かな?
ていうか……
「それ……ヤバいよ、ハル君」
「……俺もちょっと思った」
「自分の娘だったら本当にヤバいね」
「あー……自分の将来が心配」
そう言って苦笑いするハル君。
あたしはそんなハル君と背中にいる海里を交互に見ながら微笑んだ。
「ハル君はいいパパになるよ」
「そう?」
「うん、絶対」
ハル君の背中で安心しきったように眠る海里。
ちょっとだけ羨ましい……って思ったのは秘密。