青空バスケ―another story―
「どこに寝かせればいい?」
「二階に海里の部屋があるから……」
家まで着いたあたし達は海里を部屋に連れていくところだった。
「階段大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。
何かトレーニングみたいだし」
トレーニングって……。
ハル君は普通にスラスラッと階段を上っていく。
すごい……。
ストバスからここまで歩いてきただけでも疲れてるはずなのに……。
さすがレギュラーは……ううん。
エースは違う……。
海里を無事にベッドに寝かせると、あたしはここまで運んできてくれたハル君にお茶を渡した。
「ありがとう。助かりました」
ハル君はそれを一気に飲み干すと、じっとあたしの顔を見た。
「な……何?」
「やっぱり何となく似てるよな」
「え?」
「七海と海里。
やっぱ姉弟なんだよな~」
そんなに似てるかな?
あんまり意識したことはないけど……。