青空バスケ―another story―

「ハル君、可愛い……!」

「可愛いって……。
何かあんまり嬉しくない」

「え、何で?」

「何でも。
男が可愛いって言われても……。
どうせならカッコイイって言われたいし」

「ハル君はいつでもカッコイイよ」

「……あー、もう!
何でそうサラッと言うの!
……本当に心臓が壊れる」


……はっ!!

またあたし……


「無意識で……」

「すごいよ、ある意味」

「それ、褒めてる?」

「んー、まぁ。
七海の正直な気持ちが聞けるし」


そう言って優しく笑うハル君。


……カッコイイよ。

カッコよすぎるよ、ハル君。

< 90 / 300 >

この作品をシェア

pagetop